《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
苦しくなったのか、突然泣き始める愛美。

お義母さんは英美から愛美を取り上げ、あやし始めた。

「ばあばでちゅよ。

わかりまちゅか?」

そこには、英美が今まで見たことがないぐらいの笑顔で、愛美をあやすお義母さんの姿があった。

英美は呆気にとられながら、その光景をただ、黙って見ていた。

「名前は決めたのかい?」

愛美の顔に、頬摺りしながら話すお義母さん。

英美は自慢げに話しだした。

「愛美です。

誰からも愛される、美しい子に育つようにと思って決めました。」
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