《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
そんな弘樹の笑顔を見て、愛美は笑顔を見せ、言葉になってない言葉を発しながら、楽しんでいる。

弘樹も愛美も笑顔でいるから、自然と英美まで笑顔になる。



春になった頃には愛美の首もすわり、寝返りも、うてるようになった。



この日、初めて愛美を乳母車に乗せ、公園へ出かけた。

風に吹かれ、綺麗に舞う桜。

愛美は舞散る花びらが気になり、小さな手を伸ばしている。

取れる訳ないのだが、愛美は手を伸ばしながら、楽しそうに笑っている。

そこに一枚の桜の花びらが乳母車の上に落ちてきた。
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