《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
愛美にとって、どれもが初めての季節―――



夏になった頃にはハイハイをし、あちこちを歩き回る。

今まで以上に、目が離せない状態になった。

それでも英美は、毎日が楽しくて充実していた。

子育ては半端なく大変なことだけど、それと同じぐらいにやりがいもある。

成長していく愛美が可愛くて仕方ない。

愛美の気持ちがわかると嬉しくなる。

生まれてすぐの頃は、愛美が泣いていてもそれが、ミルクなのか、おしめなのか、ただ、ぐずってるだけなのか、淋しいからなのか、抱き締めてもらいたいのか、全く検討もつかなかった。
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