《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「珍しく朝から泣いてしまって…

下ろすと泣くので。」

英美は苦笑いを浮かべ答えた。

「俺が抱いとくわ。」

弘樹は英美の体に巻かれた紐を外し、愛美を抱いた。



弘樹が愛美と過ごせる時間は、限られている。

休みの日じゃないと、丸一日、一緒にはいられない。

愛美が生まれて初めての連休。

弘樹は遊べてない分を埋めるように、愛美に接する時間を増やしていく。



「弘樹さん。

今日は小西家に行きましょうか。」

料理をしながら、弘樹に話す。
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