《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「親子ですね。」

そう言って、小さく笑った。

英美もつられて笑顔になる。

お母さんの言葉からすると、きっと私も泣いて困らせたんだな。

そんなことを思い、英美は愛美の癖を止めさせるのをやめた。

自然になくなるまで待とうと決めた。



愛美はお父さんと弘樹に挟まれ、楽しそうに笑っている。

愛美の笑顔は周りに花を咲かせてくれる。

向日葵のような、明るい太陽なように輝いている。

誰にでも懐き、愛敬があるから、みんなに愛される。

名前にピッタリな子だとしみじみ思う。
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