《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
愛美は『パパが淋しい』と聞いて、納得したのか、してないのか、きょとんとした顔で英美を見つめていた。

だけど愛美は英美の手を繋いだ。

英美は軽く愛美の手を握り、歩き始めた。

『かえらない』と言い張っていたが、愛美の足が一歩づつ動く。

英美は愛美を見て小さく笑った。



家に戻った英美は夕食の支度を始める。

愛美は英美の足元でなにやら遊んでいる。

愛美はいつも、英美が台所に立つと足元にやってきては一人で遊んでいる。

「愛美。

ママ、今ご飯、作ってるからあっちで遊んでて。」

英美はしゃがみ愛美に優しく言った。
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