《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
危険なものがたくさん揃っている。



英美は愛美を台所は危ない所と教えたかったが、愛美にはまだ理解できない。

ただ、母親の傍を離れるのが嫌だった。

料理をしながらも、何度も振り返り、愛美の姿を確認する。

英美の心配を余所に、愛美は一人楽しそうに積み木を積み上げては、壊すということを繰り返している。

『きゃっきゃっ』高い声を上げ喜ぶ愛美。

英美は優しい眼差しで愛美を見つめる。



「…うっ」

突然、英美を襲う吐き気。
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