《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「もちろん愛美も一緒に行きます。」

英美の言葉に弘樹は小さなため息をついた。



弘樹を仕事へと送り出した後、家事をてきぱきこなし、病院へ行く準備を整えた。

愛美はお出かけするということにご機嫌でいる。

外に出ることが好きな愛美。

早く早くと、英美のスカートを引っ張る。

愛美に急かされて、化粧も疎かなまま、家を飛び出した。

英美の手を握り、満面の笑みを浮かべ歩く愛美の姿に、英美の顔も優しくなる。
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