《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「おめでとうございます。」

中に入ると第一声がそれだった。

半信半疑だった英美の顔から、笑顔が溢れた。

膝の上に座る愛美を強く抱き締めた。

「ありがとうございます。」

診察はそれで終わり英美は約束通り、愛美と公園へ向かった。



桜が残る公園。

愛美は飽きもせず、今日も桜を追い掛ける。

舞散る桜が綺麗で見とれる英美と、舞散る桜がおもしろくて追い掛ける愛美。

二人はそれぞれの時間を楽しんだ。
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