《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜

喜びの瞬間

英美が妊娠したとわかってからは毎日、小さな笑顔を見せる弘樹。

そして、仕事から戻った弘樹が最初に口にする言葉。

「体調どうや?」

毎日、玄関を開け、英美が玄関で待っているのを見て口を開く。

心配性の弘樹は、仕事をしていても、英美の妊娠が頭から離れない。

仕事が手に付かないが、やらないわけにはいかないから、こなしていく弘樹だが仕事が終わるとすぐに車に乗り家路を急ぐ。

信号が赤で、車が停まると焦れったく、足を小刻みに揺らす。
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