《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
英美は陣痛に襲われた。

すぐに弘樹の会社に電話をかけ『陣痛が始まった。』ことを伝えた。

英美からの電話を受けた弘樹は会社を早退し、急いで家に向かった。



だが、こうゆう時に限って信号に捕まる。

赤信号で車が止まり、青になるまでの短い時間が、とてつもなく長く感じられる。

指を動かしたり、足を揺らしたりと、落ち着かない弘樹。



焦らされながら家の近くまでやってきた。

団地の前に車を停めて英美と愛美を迎えに行く。

身重の英美を支え、愛美の手を繋ぎ、階段をゆっくり下りる。
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