《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
誠実の誠に人と書きます。」

優しい目をして、暖かい声で話す英美。

「誠実な人か…」

小さく呟きまた、窓の外を眺める弘樹。



しばらくの間、沈黙が二人を包む。



だが、愛美だけは弘樹の腕の中で『キャッキャッ』はしゃいでいる。

空を眺めては『鳥しゃぁーん。』

歩く人を見つけては『ばいばぁーい。』

一人元気にはしゃいでいた。



そんな中、沈黙を破ったのは弘樹。

「誠人にしよう。」

何かを決意したかのように何度か頷きながら話した。
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