《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「あなたの名前が決まりましたよ。

森山 誠人君ですよ。」

英美は誠人の顔を見ながら今、決まった名前を誠人に教えた。

誠人は自分の名前がわかったのか、小さな手を揺らしながら可愛く喜んだ。

「見てください。

喜んでいますよ。」

英美は誠人が笑ったことに、大はしゃぎで弘樹に伝えた。

「見てるから。」

英美とは反対に、冷めた感じでしれっと答える弘樹。

それでも、弘樹からすれば喜んでいる方なのだ。

英美にはそれが十分わかっているから、弘樹を見て微笑んだ。
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