《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「ありがとうございます。」

英美は持ってきてくれたウェイトレスに、笑顔で軽く頭を下げる。

「ごゆっくりどうぞ。」

ウェイトレスは深々と頭を下げ、席から離れた。

アイスコーヒーにストローを挿し一口、口に入れる。

そしてまた、外を眺める。

行き交う人や車

親子で頬笑み合い手を繋いでる姿

学生らしき男女が騒ぎながら歩く姿

英美と弘樹はそれらを黙って、見つめている。



「今日はどうしますか?」

外を眺めながら問う英美。
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