《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
そういえばまだ…

荒れた肌を見て生理がきてないことに気がついた。

ベンチに戻ると、心配な表情で英美を見るちいくんママの姿があった。

「大丈夫ですよ。

…もしかしたら赤ちゃんができてるかもしれないです。」

躊躇いながら話す英美。

『かも』と言ったが、英美は確信を持っていた。

ちいくんママの表情は一変し、明るい笑顔を見せた。

「大事になさってくださいね。」

同じ母親として、今が大事な時期であることを知っているから言える言葉。

英美はその言葉に笑顔を見せ頷いた。
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