《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「ありがとう。

でも大丈夫よ。」

笑顔で答える英美の言葉を聞いた愛美の表情は、一気に明るくなった。

また三人で手を繋ぎ、愛美が幼稚園で習っているどんぐりの歌を口ずさみながら家路に着いた。



愛美と誠人が眠ったの確認し、静かに寝室の扉を閉める英美。

居間でくつろぐ弘樹の横に座り、おもむろに口を開いた。

「明日、病院に行ってきます。」

英美の言葉に驚き、横になっていた体を勢い良く起こす弘樹。

「どうしてん?」

目を丸くしたまま英美に問い掛ける。
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