《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
伝票を持ち、そそくさと店を出る弘樹。

その後ろを追いかけるようについていく英美。



車に乗り込み、三時間をかけてようやく海へ辿り着いた。

まだ暑いといってもさすがに、この時期に海に入ってる人はいない。

車を下りた二人は砂浜へと歩いていく。

砂浜に着いた時、英美は履いていた下駄と足袋を脱ぎ、裸足で砂浜を歩き始めた。

照りつける太陽が砂浜を熱くする。

若くはない英美だが、この時ばかりは若者に負けないぐらいはしゃいでいた。
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