《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
辺りをキョロキョロ見渡しては、少しはにかんでいる。

動く人や、動く物に興味を示す。

だが、恥ずかしがりの誠人は近づくことをしない。

ただ、遠くから見て笑顔を溢す。



そんな誠人の姿を見て、英美は優しい笑顔を見せる。

「森山さんどうぞ。」

看護婦の言葉に胸が大きく高鳴る。

小さく息を呑み中へ足を踏み入れる。

確信に近い思いがあっても、どこか不安になる。

「おめでとうございます。」

英美が中に入ると優しい笑顔で暖かい言葉をかける高野先生。
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