《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
食べたいものが満足に食べれず、常に吐き気が付きまとう。

それでも、小さな命のことを考えると、弱音なんて吐かない。

吐けない。

一生懸命に生きてることを考えれば、苦痛に感じなかった。

吐き気に悩まされている英美を見ると、弘樹の方が心配になってくる。

文句も弱音も零さない英美だから、辛さをわかってあげれない。

心配することしかできない自分自身に、苛立ちさえ覚える。

そんな弘樹に英美は常に笑顔で接していた。

「この子は一生懸命生きてるんですもの。

私が弱音なんて吐けないですよ。」

英美の言葉に強く納得させられた弘樹は何も言えなくなった。
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