《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
足に鉛をつけられたように足が重たい。

重たく震える足を引きずり検査室に到着した。



一通りの検査を受けまた産婦人科の待合室に戻ってきた。

看護婦に名前を呼ばれ、診察室に入る。

「どこか悪いのでしょうか?」

英美は診察室に入るなり高野先生に尋ねた。

「今はまだ…なんとも…」

高野先生は濁すように答えた。

「来週また来てください。」

そう言って英美からカルテへと視線を移した。

英美は頭を下げ診察室を後にした。
< 240 / 348 >

この作品をシェア

pagetop