《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
部屋に戻った英美は朝にもかかわらず、手の込んだご飯の支度を始める。

ご飯の支度が終わり、居間の卓袱台は色とりどりに賑わいを見せる。

英美が居間で一息入れていると誠人が起きてきた。

「ママぁ。」

甘えた声で近寄り英美に抱きついた。

そんな誠人を英美は強く抱き締めた。

抱き締める腕に、暖かい胸に安心した誠人はまた眠りに落ちた。

誠人にも何かがわかったのかもしれない。

今日が大事な日だということを…

小さいながらに母親の異変に気付き、甘えることで勇気づけようと誠人は思ったのだろう。
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