《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
英美の体にしっかりとしがみつき、眠っているというにもかかわらず、英美の服を離そうとしない。

英美は誠人を寝室に運ぶのを諦め、腕の中で強く抱き締めた。

誠人は安心した顔でスヤスヤ眠っている。

揺りかごのように体を揺らし、誠人の眠りを手助けする。



しばらくすると弘樹が目を擦りながら居間へとやってきた。

「おはようございます。」

英美は満面の笑みで寝呆け眼の弘樹に言葉を発した。

弘樹は何も言わず洗面所へと向かっていった。
< 247 / 348 >

この作品をシェア

pagetop