《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
英美は不安な思いを弘樹にぶつけた。

弘樹はそっと英美の隣に移動し、英美の肩を抱いた。

優しく抱かれた手から弘樹の愛が肩から英美に伝わり英美は涙を零した。

涙が止まるまで黙って肩を抱く弘樹。



英美は山田さん宅に愛美と誠人を預けて、弘樹との待ち合わせ場所に向かった。

弘樹と落ち合った英美は、黙って助手席に乗り込んだ。

弘樹も何も話さず車を病院まで走らせる。



産婦人科に着いた二人は受け付けで名前を言った。

午前中とは違い、全く人はおらず院内は閑散としていた。
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