《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
弘樹の優しさに触れ、自然と涙が零れる英美。

英美が泣いていても優しい言葉も、抱きしめることも、何もしない弘樹だが、英美が泣き止むまでずっと傍にいた。

英美には、その優しさだけで十分だった。

泣き止んだ英美は結婚生活を語り始めた。

「私の前の主人はお酒を飲むと豹変します。

暴言を吐き
暴力を奮い
暴れてました。

私はそれに耐えられなくなり、別れることを決めました。」

笑顔が似合う英美の顔に笑顔はなく、哀しげな顔をして淡々と話を続ける。
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