《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
家に戻った英美と弘樹は、山田さん宅に誠人を迎えに行き、幼稚園に愛美を迎えに行った。

子供の前では暗い顔は見せられない。

英美は無理に明るく振る舞った。



夜になり―――



愛美と誠人の間で横になり絵本を読む英美。

絵本を読んでいる横で、スースーと寝息をたて始める誠人。

愛美を見てみると、目をぱっちりと開け英美を見ていた。

「あかちゃんにあいたいね。

いつあえるの?

あいみ、いっぱいおせわする。」

満面の笑みを浮かべ話した後、愛美は目を閉じた。

英美は動揺しながらも続きの絵本を読み続けた。
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