《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「私はそんなこと考えていません。

愛美も誠人も、そしてお腹の子も、私の手で育ててみせます。

見捨てたりなんてするもんですか。」

高野先生の言葉を振り払うように、強く言い切った。

英美の言葉に弘樹は頷くしかなかった。

もう、何を言っても英美は諦めないことを悟った。

英美の出産を認めたわけではないが、出産することに同意した。

願わくは中絶してほしい…

今は治療に専念してほしい…

また次の機会に子供を生めばいい…
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