《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
コンコン―――



「はい。」

弘樹は低い声で返事をした。

「そろそろ行きますので…」

顔をひょっこり出しながら話す看護婦。

弘樹は小さく返事をし英美を見た。

英美はベッドに座り、戦闘態勢が整っている。



サイレンを鳴らしながら一時間かけ次の病院へ行った。

癌センターに着きそのまま病室へと運ばれた。

そこで診察を受けたが市民病院と同じで『何も治療が出来ない。』と言われた。

治療方法としてあげられたのが二十四時間、点滴治療だった。
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