《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
静かな廊下に響く愛美の声。

弘樹は愛美の頭を撫でながら、優しく話しだした。

「ママは今頑張ってんねん。

ママにしかできひんことやから、愛美は応援しような。」

弘樹はどう説明していいのかわからず、無理矢理な言葉を並べた。

愛美は『応援したらいい』ってことはわかり、ソファをおりて手術室の前に立った。

「ママ、がんばって。」

愛美の大きな声が廊下に響き渡った。

中にいる英美にもしっかり届いており、英美は優しい微笑みを浮かべた。
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