《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
一緒に遊ぶことも、おいしい料理を作ることも、絵本を読むことも、何一つできない。

ならば、一緒にいるときは必ず笑顔でいようと心に誓った。

そして、英美はそれを実行していた。

いつでも、どんな時でも、常に明るい笑顔を振りまいていた。

愛美も誠人も夢咲も、英美の愛に包まれて大きくなる。



月日は流れ―――

夢咲は一歳を迎えた。

そして英美はまだ頑張っている。

癌があちこちに転移し、もう、医者にさえ手をつけられなくなっていた。
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