《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
そんな英美を心配した山下さんが、散歩にでかけるように、提案したのだった。

最初は外に出るのも恐がり、五分もしないうちに、家へと戻っていた英美。



五分から十分
十分から三十分
三十分から一時間

徐々に時間を延ばし、今では散歩が大好きになっていた。

そして、前よりもっと散歩が好きになっていた。

弘樹に会えるかもしれない期待があるから散歩に出かける。

毎日の日課が、毎日の楽しみに変わっていく。

弘樹との出会いは、英美にとってかけがえのない出会いとなった。
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