《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
目の前に弘樹がいる。

それだけで、英美には幸せなのだ。

いつものように、弘樹と同じものを注文する。

弘樹が飲んでいるものと、同じものを飲める喜び。

最初は緊張から、メニューを見る余裕がなかった。

だけど、今は弘樹が飲んでいるものを、飲むことに幸せを感じていた。

新聞を読む弘樹と、外を眺める英美。

二人の間に会話はない。

周りから見たら不思議な光景。

なぜこんな二人が一緒にいるのかと…

それでも英美にしたら十分幸せだった。
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