《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
この日、初めて弘樹が口を開いた。

「…はい。」

戸惑いながらも、英美は小さい声で返事をした。

英美の返事を聞いた弘樹の顔からは、満面の笑みが零れた。

「よかった。」

そう小さく呟いて…

グラスに汗をかいたアイスコーヒーを持ち、口に運ぶ山下さん。

グラスいっぱいに入ったアイスコーヒーを、飲む。

最後は音をたて一気に飲み干した。

その姿に弘樹と英美は、顔を見合わせて笑った。

一気に緊張から、解放された瞬間だった。
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