《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
日も暮れはじめ行き交う人は少なくなった。

急ぎ足でスーパーの袋を持って帰る人や、今から食事に行く家族。

本当にこの窓からはいろんな形が見えてくる。

楽しそうに話す恋人もいれば、悲しそうに俯く人もいる。

いろんな人がこの道を通っていく。



「そろそろご飯でも食べますか?」

日も暮れて、お腹も空いてきた英美は弘樹に問いかける。

弘樹は見ていた新聞を折り畳み、伝票を持ってレジへと向かった。

ご飯にいくんかな?

そんなことを思いながら弘樹の後を追う。
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