《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
店を出た英美は弘樹が待っている車を探した。

いつもとは違うところに車は止めており、英美は車を見つけられず、辺りをキョロキョロと見渡した。

「こっちや。」

後ろから聞こえる弘樹の声。

振り返ると少し離れたところで弘樹が手を挙げ待っている。

小走りで弘樹の下へ行き助手席に乗り込む。

いつものように弘樹が行きつけの小料理屋へ向かう。



ガラガラガラ―――

暖簾をくぐり木で出来た柵のドアを開ける。
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