《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「何かあったんですか?
どうしたんですか?」

英美は立ち上がり頭の先から足の先まで、ゆっくり、じっくり舐め回すように見た。

弘樹はどこも怪我してないようだ。

英美は安心し腰が抜けた。

椅子に腰を落としテーブルに肘をつき頭を抱える英美。

弘樹はゆっくり歩き、いつもの席に座った。

「悪かった。」

弘樹の言葉に英美は頭を上げ、小さな笑顔を作った。

「今日は大事な話がある。」

そう言う弘樹はいつになく真剣な顔。

「…はい。」

英美も真剣な顔で弘樹の話を聞く態勢を整えた。
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