《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
食事会も和やかな雰囲気のまま終わり、英美は弘樹を車まで見送る。



「来週は俺の両親に挨拶に行こう。」

「はい。」

英美は笑顔で頷いた。

そして弘樹の車が、見えなくなるまで見送り続けた。



それから一週間―――

英美はこの一週間を緊張と不安の中、生活を続けた。



弘樹の両親。



どんな人なのか…

想像するだけで、心が押し潰されそうになる。

だけど、気になって考えてしまう。

緊張が最高潮を迎えた日曜日。



英美は全ての準備を整え、弘樹の車を待っていた。
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