《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
弘樹の車が英美の前に停まる。

「こんにちは。」

緊張を隠すように笑顔を見せるも、顔が引きつり、うまく笑顔が出せない。

「緊張してるんか?」

弘樹の優しい言葉に涙腺が緩み、涙を見せる英美。



優しい言葉に女が弱いことを弘樹は知らない。

知らないからこそ伝わる思い。

弘樹の隣に座ると、ラジオからは楽しい音楽が流れていた。

英美の心が少し和らいでいく。



車を走らせ二時間。



弘樹の両親が待つ料亭についた。
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