《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
弘樹の母親の言葉に恐る恐る、ゆっくり頭を上げる英美。

頭を上げた英美は母親を見つめた。



お義母さんの眼は怒りに燃えている。

そんな風に伺える。

英美は母親の眼に吸い込まれて、動けずにいた。

お義母さんは何も言わず、鞄から茶封筒を取出し、勢い良く机の上においた。

そこには『村岡興信所』と書かれていた。



弘樹はそれを手に取り、中を確認する。



書類に目を通す弘樹。

途中から弘樹の様子がおかしくなる。

書類を見る目が鋭くなり、怒りを顕にし母親に向かって書類を投げつけた。
< 69 / 348 >

この作品をシェア

pagetop