《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「何、勝手にこんなんしてんねん。」

弘樹の怒鳴り声が静かな料亭に響いた。



「あんたの結婚する人を調べないでどうするんですか。

変な人だと、世間の恥曝しになるんですよ。

森山家の恥にならないように、先に調べただけじゃないですか。

でも…
調べといてよかったです。

この人との結婚は認めません。」

一瞬、英美に視線をやり、お義母さんの冷たい言葉が室内に響く。

お義母さんの言葉を聞いた英美の顔は、赤みがなくなり青白い顔になって茫然としている。
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