《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
弘樹は用件を言った後、英美の返事を待たず、すぐに電話を切った。

初めての電話は十秒足らずと短く終わった。

受話器を置きながら大きなため息を吐く。

緊張して出た電話があまりにも短く、何も話してない英美。

緊張から解放されて、一気に疲れが出る。

階段を上るのも手摺りを掴み上がる。

部屋の机に肘をつき頭を抱える英美。

弘樹が迎えに来るということは、ご両親に会うってこと?

やっぱり結婚はなしってこと?

どうゆうこと?

なんで?

なんで?

英美は頭に巡る疑問をいつまでも考え続けた。
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