《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
英美の心は、行きたくない気持ちでいっぱいになった。



それでも時間は流れ日曜日はやってくる―――



体が重い中、目が覚めて、無理に体を起こす。

朝食も喉を通らず、水分だけを流し込んだ。

鏡台の前で鏡に映る自分と睨めっこする英美。

化粧をしなければ、時間がないのに手が動かない。

それでも、無理に手を動かし化粧をして、髪を整え、着物に袖を通す。

帯を絞めるときに心も一緒に引き締める。

覚悟を決めた英美は、玄関で弘樹を待つ。
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