《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
何かの行事や、イベントでしか着る機会の少なくなった着物だが、英美は普段着としてもよく着ていた。



たくさんの着物と帯。

一つのタンスが着物でいっぱいになった。



「今日はこのぐらいでまた明日にしましょうか。」

時計に目をやると十時を過ぎていた。

「お風呂沸かしますね。

弘樹さんはゆっくりしててください。」

そう言い残し、英美はお風呂場へ向かった。



「弘樹さん。」

しばらくすると、お風呂場から大声を出す英美。

弘樹は慌ててお風呂場を覗いた。
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