落ちない彼の落とし方☆
でも私は、コミュ障だろうが人見知りだろうが、難部先輩が大好きなのだ。
「えー、じゃあ、この問題を…木下、解いてみろ」
…そう、毎日難部先輩で頭いっぱいの私が、わかるはずがない。

………………………………………………


「ああもう!どうしよう!好きすぎる!」
休み時間になった途端のこと。
「夏恋はほんとに先輩が好きだもんねー」
友達の小林唯香はニッコニコ。
唯香は、出席番号順の席で隣になり、それからずっと仲良しの女の子。
「これから期末終わったら夏休みだね、いっぱい遊ぼうね、夏恋!」
「うんっ!」
唯香と夏休み沢山遊びたいな。あとできれば、難部先輩とも…!
高1、夏。絶対に難部先輩を落とさなくちゃね☆
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