星屑のバラード
「あ、もしもし…」

「ハナか?」

「どうした?」

「もういなくなりたい…でも生きていたいよ…どうしたらいいのかわからないの…」

「ハナ、お話しようか、今からハナのところに行くから、ゆっくり話そう」

「すぐ行くからちょっと待ってて」


10分くらいしてインターホンが鳴った

ドアを開けると翔が立っていた

「ハナ、あがっても大丈夫かな?」

翔は無理に上がって来ようとはしなかった

傷を負ったわたしのことをちゃんと考えてくれる

「はい、大丈夫です」

「電気どこでつけるの?」

あ、電気つけてなかったんだ

「ここです」

部屋が明るくなり、そして翔もいる

それだけでほんの少し安心できた


「ミルクティー作ってもいいかな?」

「ミルクティー?」

「俺の作るミルクティー、咲季も好きでさ、よく作ってやってたんだよ」

「あったかいの飲みながらゆっくり話そう」

翔が穏やかに笑う







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