星屑のバラード
「はい、おまたせ〜」

「ちょっと熱いから気をつけて」


「あったかくて、優しい味…」

「すごくおいしいです」

「あ〜よかった」

「これは自信あったんだよね」

「咲季とは6つ離れててね
小さい時から咲季は泣き虫でさ、それでね、あいつミルクティーが大好きだったんだよ」

「ぴーぴー泣かれるのも困るから、なだめてやれるミルクティーを研究してさ」

「これを出せば咲季は泣き止むようになったの」

「悪い兄貴でしょ?」

翔は笑いながら問いかけてる

「優しいお兄さんでうらやましいです」

「わたしには兄弟いないから」

「咲季さんがうらやましいです」

「そうかな?ダメダメ兄貴なんだけどな」


「ねぇ、ハナ?ハナの心の中にあるもの吐き出してみない?」

「全部とは言わない、話したいと思うことだけでいいから」

「途中話すの辛くなっても、取り乱しても大丈夫だから」

「俺、こう見えて臨床心理士」

自信有り気にこっちを見てくる


でも翔にだったらなんでも話せる気がする

話せるだけ話してみようかな








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