星屑のバラード
「どこから話していいのかわからないけど…」

「大丈夫、ゆっくりでいいから」


「中学校を卒業すると心がコントロールできなくなって…」

色んな男の人と知り合っていたこと

レイプ未遂にあったこと

夜、男の人の声を聞かないと眠れないこと

自分のことを汚いと感じてしまうこと

家族には弱い自分を見せられないこと…


自分の心の中にあったモヤモヤした気持ちを全部吐き出した

途中、涙が止まらなくなってしまったけど翔は落ち着くまでずっと待っていてくれた

カウンセラーの翔は手を握ったり体に触れたりしない

やっぱりプロなんだ

自分の気持ちを入れずに客観的に話を聞いてくれる

ちゃんとメモを取りながら、真剣に話を聞いてくれた

そのメモを見ながら、掘り下げて悩みを一緒に考えてくれた





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