星屑のバラード
「ハナ、緊張してる?」

「うん、ちょっとやっぱり…」

「そうだよな、いきなり人ん家だもんな」

「好きに使ってくれて大丈夫だから」

「本も沢山あるから読んでくれていいし、映画やCDもあるから好きな時に見てみて」

「ありがとう」


ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った

「誰だ?ちょっと待ってな」

「なんだお前ら」

「ごはん買ってきたから一緒に食べようと思って」

咲季さん?

「篤史、咲季に無理やり誘われたんだろ
?」

「私、無理やりなんてしない!」

店長も?!

「いいんだよ、俺も久しぶりに翔の顔見たかったから」

「まぁ、上がれよ」


「あ、ハナちゃん!」

「咲季さん、店長、お疲れさまです」

「お疲れさま」

「おいおい、お前ハナちゃんに手出すの早くねぇか?」

「そんなことしねぇよ!」

「でもこれからハナと一緒に暮らすことにしたから」

ちょっと、翔…

「えー!!」


「なんかお前ら勘違いしてるようだな」

「ハナは事件があってから、まだ不安定なんだよ、だから一人にしておくのは心配だったんだ」

「一人より二人で居た方がいいだろ?」

「まぁ、それは安心だけど…」

「翔になんかされたら、すぐ言っておいで?」

「そうよ、ハナちゃん!」

「はっはい…」

「お前らうるせーよ」

「早く飯にしようぜ!」

「な、ハナ?」

「うっうん…」

この人たちってなんかすごい…

圧倒される




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