冷たい彼は旦那さま
かと思えば、次には翼さんの顔がどアップにうつる。
「んっ……」
気づいた時には、翼さんの唇が私の唇に重なっていた。
「遥っ…」
何度も何度も角度を降り注ぐ翼さんのキスに思考が簡単に奪われて行く。
切なそうに私の名前を呼ぶ翼さんの声。
どうして翼さんがそんな声で呼ぶのかだなんて分からない。
やっぱり、翼さんの事は分からないことばかり。
私はただ翼さんのシャツを握りしめることしかできなった。