冷たい彼は旦那さま



ごめんしか、言えなくて。


「翼さんが、好きで…好きすぎるからっ。…辛いんですっ」


こんなにも、俺を思ってくれるのに。


だけど、その好きは俺の好きとは違うだろ?


家族みたいな好きで、俺の醜い好きとは違う。


だけど、それでもそばに置きたいという我が儘。


俺は更に強く抱き締めた。

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