冷たい彼は旦那さま


その言葉で現実へと戻される。


時計の針は22時をさしていた。


「ご、ごめんなさい!!私、寝ちゃってて…!!あ、ご飯もまだ作ってなくて…」


ほんと情けない。ご飯も作ってなければお風呂にお湯もためてない。


慌てて立ち上がろうとしたとき、翼さんに手首を掴まれる。


「大丈夫。ご飯なら彼女が作ってくれたから」


そう言って、翼さんが視線をずらした。


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